アルミサイディングの工事は注意が必要です!!
お客様様からお問合せを頂き、実際に相談を受けた際の質問に対する回答例 ↓↓

■その他ご質問など
10年前に建売を購入。今は吹付け塗装してある。外壁をやりなおしたいが、塗装かサイディングか迷っている。注意点を教えてほしい。

●回答

■外壁塗装の注意点について、
一、既存の塗装膜を完全に撤去してから塗装をしないと粘着性が弱く、塗装の耐久性が弱くなる。(半分以下の耐久性しかない)2〜3年しか耐久性がなかったり最長で5年くらいしか耐久性がない。(塗装面はある程度防水性がありますのでその上に施工しても粘着が弱い)

二、これは一項に述べた事にも通じるのですが、シーリング処理やひび補修などの下地処理にきちんと手間をかけて施工をしないと塗装が剥離しやすくなったり、塗装後シーリング処理したところの油が浮き出てきて。いかにもひび補修をしたままの見栄えになってしまい、外観性が悪くなってしまいやすい。(ひび補修はVカッター処理をしてから塗装仕上げ表面より出ないようにシーリング材を注入するのが最善なのですが、コスト費を下げる為に手間をかけずにこのようないい加減な下処理をするか、全くしないで塗装の下塗りから施工をしているケースが数多いです)

三、シーリングの上にシーリングをしても粘着性がなく、剥離しやすいので、既存のシーリング(玄関サッシ、窓サッシなどの開口部のまわりの縁、外壁の見切り縁など)を完全に撤去してからシーリングをしてからシーリングをしないといけない。また、シーリングをしてはいけないところはしないようにする。 これを徹底しないと外からの雨水を防ぐ事はできず、また、雨水は外壁材及び外壁材自体の中心部や外壁材と防水シートの間が新築時より雨水の通り道になっており、下手なシーリングや外壁塗装をすると外部の隙間から浸入した雨が外部にでないように塞ぐと雨漏りの原因になってしまう。

上記に上げたポイントは重要な部分でありますが、日本国に於いての大半の塗装はそこまで考えて施工をしますと施工コストが高くなってしまい、通常普及している塗装費の相場より倍以上になり、そこまで費用をかかるなら、金属サイディングへの外壁リフォームをした方が良いと一般ユーザーが塗装をしようという気持ちから殆ど離れてしまう為、コストを下げる為これらの重要なポイントを殆ど無視をした施工方法が一般的です。

■サイディングの注意点について
サイディングには窯業系サイディングと金属サイディングがあり、金属サイディングにはガルバリウム鋼板サイディングがございます。

●窯業系サイディング
サイディングの中ではコストが安くて、見た目も重量感があって良いのですが。重量が・・・とにかく重たいという事と補修や塗装などの定期的なメンテナンスコストがかかりますので、地震がきても倒壊しない強固な建物で、施工後メンテナンスコストがかかっても良いという考えで判断をしないといけないと思います。 淡路大震災や東日本大震災に於いて、こういった外壁リフォームをされたお宅は倒壊をしているか外壁材の重たさが耐えきれず、落ちております。

●ガルバリウム鋼板サイディング
ガルバリウム鋼板は30年耐久性があるという事とコストが安いという事で世界先進国の中で日本国が一番普及しているのですが、現実には2〜3年でもらい錆になり、施工時の加工切り口は鉄部分が丸出しになっているためそこから錆びてしまっており、30年耐久性があるというのは疑問であり、まやかしのような感じです。 最近、弊社への相談でこういったガルバリウム鋼板で10年前に施工された方や建築設計士などの専門家からどのような塗装をしたら良いのか?教えてほしい?アドバイスが欲しいという相談を数多く寄せられています。
ですので、施工後の注意点としてガルバリウム鋼板の表面以外は通常の鉄板と同じ鉄成分ですので、空中に浮かんでいる金属の粉を吸い寄せやすいので、常に空気、エアーなどのガンで外壁の表面を振り払うようにしておかないともらい錆が発生してしまうという事と、
ガルバリウム鋼板は通常の工務店やリフォーム業者が仕入れるにはコストが安いという事で一番多く使われている素材で、そうして安く、一般ユーザーに総額で他よりも安く、とにかく安く抑えて見積をして受注を多く取ろうと競争している業界、業種ですので、下地胴縁工事もホームセンターにも安く販売されている木質系の垂木を使用してコストを安く抑えていますので、日本では木の下地が殆ど99%なのですが、その木の下地は施工後2〜3年で真っ黒(腐食すると黒くなる)になっているが大半ですので、充分に注意が必要です。(昨年の台風でリフォームをされたユーザー様で外壁一面が風で飛んでいったので直して欲しいという相談が殺到しました)
(下地胴縁は木材などの木質系ですと腐食しやすいので、腐食に強い素材が良いです)

●アルミサイディング
アルミサイディングにはコストの安いアルミ合金の中で品番3000番系と5000番系の2種類あります。
アルミ合金の素材の3000番系と5000番系の素材のコストが3倍以上のコスト差があり、やはり日本国に於いてはコストの安い3000番系のアルミサイディングが全体の9割以上占めています。

■3000番系は耐久性は優れた素材という事でアルミ缶などのボディ部分に使用されているのですが、デメリットは強度に弱いという事とどうしても金属は酸性雨などの酸に弱いという部分があります。
ですので、コストの安いアルミサイディングはガルバリウム鋼板よりは耐久性はありますが、強度が弱い為、アルミサイディング自体の製品が太鼓腹のように膨らんできたり、ちよっとした事ですぐにへこみがでたりして、長年の経年劣化で雨仕舞いも悪くなって雨洩りがしたり、また、海風などの塩害や酸性雨に弱いので、強い風が吹いた時や雨が降った後は水で綺麗に洗い流すというメンテナンスをしていかなければなりません。 10年前に30年は耐久性があるという事でアルミサイディングを施工しましたが、10年経った今。表面にぶつぶつのような白い粉が沢山ついてきた、また、小さい穴が空いてしまったので、どうしたら良いのでしょう?塗装をした方が良いのでしょうか?という苦情相談が全国から寄せられています。

■5000番系のアルミサイディングは特に海からの潮風の塩害に強い素材です。海の上で実際に35年耐えられたという実績のある素材で海の上で使用する船舶用金属として開発された合金ですので、住宅用外壁素材としても一番耐久性に優れた金属であるという事とアルミ金属は強度が弱いという欠点もあるのですが、5000番系は強度が高く、強いアルミ合金であります。
アルミ金属は昔強度が弱いとされていたのですが、優れたアルミ合金が開発され、軽いので重量が軽量ですみ、強度もあるという事で最近では自動車の躯体 (通常は鉄を使われているのですが)(アウディ。BMW。ホンダ等)や自動車タイヤのアルミホイールに使用されるようになってきました。

■最後に上記に上げた金属サイディングを施工をする際、最も重要な注意点がございます。
それはどのように工事をするかという工事方法である工法であります。
日本国でこういった金属サイディングを施工されている方法はすべて、建築基準法に基づきまた、省エネ対策や高性能住宅基準の工事方法で施工されているのが、100%でそれが当たり前になっております。
わかりやすくいいますと、

その1として『外からの風雨による雨水を防ぐ為、窓サッシ、ドア入口、軒天の外壁の見切り回り縁などの隙間はすべて、シーリング材などできっちり施工する事(金属サイディングメーカーの施工マニュアルはシーリングするようになっているようです)施工後、トラブルが生じた際、シーリングの施工が充分でない場合手抜き工事であるという外壁材業界の一般的ルールによるものです。
例えば、どこかの工務店やリフォーム業者、訪問販売リフォーム業者等に金属サイディングを卸す際の施工条件としてこのシーリングを徹底するように施工マニュアルを出しています。
苦情トラブルで裁判になった際、外壁メーカー側にも指導責任が問われる事もある為。』

その2として、日本の省エネ基準の場合、断熱性能を高めるには気密性を上げるという基準で高性能高断熱住宅であるという基準に成っている為、上記に上げたような内容で隙間という、隙間は埋めるという考え方です。現場の事をよく知らない経験の少ない建築設計士は当たり前のように隙間を埋めないと金属サイディングの断熱効果は隙間から熱量をかなり損失して、効果が期待できない為、施工する意味はないと批評する専門家も数少なくありません。

■しかしながらこの方法で施工した場合、確かに断熱性能がかなり上がるのですが、家の中の湿気が壁の中から外へでなくなり、壁の中でこもってしまい、家中はカビだらけになったり、結露や腐朽菌によるシックハウス住宅になってしまい、中には施工後10年で白蟻が発生してしまい大変な事になったという住宅もあります。こういった事を経験している建築家や外壁リフォームをされた被害者相談を受けている専門家はアルミサイディングを施工する際にいくら下地胴縁を施工して隙間を設けるようにしていても、重ね貼りは避けないと大変な事になると公言をしています。  
また、外壁塗装の注意点で説明しましたが、金属サイディングも安価な工事方法で施工しますと施工前は雨漏りしていなかったのに雨漏りをするようになったという、苦情相談も全国から相談を寄せられています。

弊社:昭和アルミのSOIVはそういった問題点を解決する為に独自の特許技術で湿気の流れを止めないような独自の工法で上記にあげたシーリングの施工方法はしない工法でここ35年間の試行錯誤の改善につぐ改善で実績として経験いてきた事を集結してきた工法で確立してきました。

最近では建築設計士さんや大手住宅メーカーの技術者、国道交通省の建築における専門職方々の実際に住んでいる住まいを弊社、昭和アルミで施工されたお客様から口づてに聞いて、弊社に相談を受けて施工をするというお宅も年々増えております。その専門家が同じように言われる事は今までのデーターや建築基準法を机上で勉強してきた事は全く、役に立たなかった、良かれと思っていた事が逆に良くない事をしていたという感想を頂いております。

以上、取り急ぎ、長いメール、長い文章になり、わかりづらいところがあったかと存じますが、参考になれれば幸いに存じます。